漫画を買ったときに挟まっている「RFタグ」って何?

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最近漫画を購入したら「RFタグ」というものが挟まっていた。という人は多いのではないでしょうか?

捨ててもいいというようなことが書かれていますが、そもそもこれは何なのか?捨ててもいいなら何故本に挟まっているのか?気になりますよね?

私も初めてこれを見たときは「なんだこれ?」という感じだったので、「RFタグ」の正体について調べてみました!

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これがRFタグ

上の写真が、私が買った漫画に実際に付いていたRFタグです。
型紙に文字が書かれたシールが貼ってありました。

書いてある内容はこちら↓

商品管理用にRFタグを利用しています
小さいお子さまなどの誤飲防止にご留意ください。
24文字の数字と大文字アルファベットの羅列**********・・・
RFタグは「家庭系一般廃棄物」の扱いとなります。
廃棄方法は、お住まいの自治体の規則に従ってください

この文章と合わせて右上にQRコードが書かれていました。

初めて見たときは「何か挟まってるな?」「なんかわかんないけど商品管理のやつか?」「家庭系一般廃棄物ってあるけど、紙っぽいから可燃ごみで捨てればいいか」という感じ。

ちなみに裏面はこちら。

なにか模様のようなものが見えますが、これが何かは正直わかりません(^^;)

そもそもRFタグって何?

調べたところ、RFタグは本の管理をするためのもので、出版社が本に挟み込んでいるようです。

皆さんはここ数年でユニクロやGUで服を買ったことがあるでしょうか?
レジでお会計をするとき、無人レジでレジの指定の場所に服を置くと、自動で服のタグを読み込み支払い価格が表示されますよね?
RFタグはまさにあれです!

初めてユニクロであれを見たときは、どうやって服の値段を表示しているんだろう?重さ?赤外線?と意味がわかりませんでしたが、服のタグにRFタグが含まれているんです!
RFタグの特徴として、無線のように距離をあけていても情報を読み取れるものになっているそうです。

ちなみにこちらの写真はユニクロで靴下を買ったときのタグです↓
裏面をみると漫画についていたRFタグと似たような何かが貼られています!

これが本に挟まっているとどうなるかというと、本屋さんでの棚卸、在庫管理をするとき、本棚であったり段ボールに入ったままの本たちを、取り出すことなくリーダーを使って情報を読み取ることができるんです!

RFタグは捨てても大丈夫?

結論お待たせしましたが、漫画に挟まれているこのRFタグは出版業界の管理目的のためのものなので、購入後の私たちにとっては不要なので普通に捨ててしまってかまいません!
しおり替わりに取っておいても問題ありません笑

ちなみにRFタグを第三者が勝手に情報を読み取って、私たちが何の本を買ったのか、本を買った帰り道や、ゴミに出したあとに知られてしまうのでは?と心配に思った方もいるのではないでしょうか?

それについては、仮に、万が一読み取れたとしても、数字とアルファベットの羅列がバレるだけで、RFタグ自体にはこれが何の本なのかの情報はふくまれていないそうです。
この数字とアルファベットの羅列が何なのか知るには、出版業界のクラウド上でしか知る術はないため、安心して本の買い物と、RFタグの廃却をして下さい(^^)

RFタグで出版業界の無駄を無くす!

更に調べてみると、RFタグには大きな使命があって本に挟まれていることがわかってきました!

RFタグは本屋さんでの管理が楽になる以外に、いろいろな用途と、これからの出版業界の未来を救う大きな役割があることがわかりました!

出版業界の問題として、毎年なんと2400億円の返本による損失が出ているそうです!
返本というのは、出版社、販売会社が各本屋さんで本を売ってもらう際に、売れ残った本が返却されることをいいます。
これだけ売れるだろうと思って刷った本が思ったよりも売れなかったり、来店する客層に合わずに多く売れ残ったりした場合、返本として返却されるということです。

この場合、単純に売れ残った本の損失、それらの本を本屋さんに送ってしまった無駄、本屋さんで管理していた人件費、時間、場所の無駄、返本する輸送の無駄、返却された本を裁断する無駄、これら多くの損失が年2400億円ということです。

これは出版業界全体の問題となっていて、近年は電子書籍の登場により紙媒体の売り上げの減少にもつながり、各地方の本屋さんの撤退など悪い連鎖となっているのです。

この問題を解決するために運用が開始されたのがRFタグなのです!

RFタグでどんな改善が起こる?

RFタグは本屋さんでの在庫管理だけでなく、出版社、販売会社でもデータとしてどの本がどの本屋さんで売れたのかなど、データとして管理することができます。

どうなるかというと、この本屋さんではこの種類の本が売れるけど、この種類の本はあまり売れない、などのデータがわかるようになるので、無駄に本を本屋さんに送る必要がなくなります。
さらに、本屋さんでの在庫管理はもちろん、万引きなどの盗難防止でも利用されるとのことです。

ただし、まだ試験運用中で、今年2023年の8月から3つの出版社(講談社、小学館、集英社)のコミックス新刊からRFタグの貼り付けが開始されたようです。

最終的には、全ての雑誌、書籍、新刊だけでなく増刷分にもRFタグを挟み、本の流通を出版業界全体で管理して無駄を無くす計画を進めているそうです。
2025年にはコミックス以外でもRFタグが挟まれている本がでてくるそうです。

垣根を超えた未来への投資!

先ほど挙げた3つの出版社:講談社、小学館、集英社、そして丸紅グループが、出版業界の2400億円の無駄を改善するため、協力して新会社PubteX(パブテックス)を2022年3月に設立しました。

出版社同士はいつもはライバル関係にありますが、この問題を出版業界の危機ととらえ協力して解決に乗り出しているのです!
ここだけ知れただけでもワクワクしてしまいますね!

昔からRFタグを使えば返本や管理の無駄について改善する見込みがあったそうなのですが、これを実現するためには膨大な量のデータ管理と、全ての本にRFタグを挟む労力、RFタグを読み込むシステムの整備にかかるお金、いろいろと課題がありました。

それが近年のクラウドなどのデータ管理が進み、やりたいことと時代のテクノロジーが追い付いてきました。
さらに、整備のお金や労力については3つの出版社が協力することで今回のRFタグでの管理が現実となったのです。

まずはコミックスから対応しているのも、コミックスの発行が書籍の中で一番多いらしく、コミックスでRFタグの挟みこみ作業が追い付くのであればあとはどの書籍でも対応が可能になるということです!

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まとめ

長くなりましたがRFタグについて調べてみました。
興味本位で調べた結果、想像以上の大きな使命を持っていて、逆に捨てるに捨てれなくなりました笑

電子書籍も増えてきてスマホで気軽に本を読めますが、やはり紙には紙の魅力があり、私は本屋さんで本を選ぶのも好きなので、紙と電子書籍両方ともこれから良い付き合いをしていきたいと思いました!

他にも漫画紹介記事、考察記事を書いていますので良かったらどうぞ!

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